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[20091126]

Bizarre Music For YouBizarre Music For You
(1996/12/04)
ムーンライダーズ野宮真貴

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ムーンライダーズのポップ魂が炸裂した名盤です。20周年記念盤として制作されたアルバムですが、ビートルズやキンクスなどのブリットポップ的なにぎやかで楽しい作品になっています。彼等の良さが全て詰まった素晴らしい出来映えで、これまでのアマチュアアカデミーや最後の晩餐をも凌駕するくらいの名作であります。

1. ビューティテュード
2. 愛はただ乱調にある
3. 春のナヌーク
4. 君に青空をあげよう
5. ハッピー・ライフ
6. ニットキャップマン外伝
7. ニットキャップマン(アルバム・テイク)
8. 僕は負けそうだ
9. オー何テユー事ナンダロウ
10. ガールハント
11. 狂犬
12. 風のロボット
13. スプーン一杯のクリスマス
14. みんなはライヴァル

特にシングルカットされたニットキャップマンはブリットポップな名曲です。このアルバムの印象は曲の創り方も、音色の選び方からもポールマッカートニーというキーワードが見えてきます。洋楽の真似をするバンドはほとんどですが、ここまで憧れのミュージシャンと同じを音を出せるバンドはこのバンドくらいではないでしょうか。又、その音の使い方が絶妙に心地良いのです。

全曲はずれがありません。どの曲も良く出来ており、青空百景よりも出来映えはいいです。タイトルのBizarre Musicとはハーパーズ・ビザールのことでしょうか。音の玉手箱と言う事ではハーパーズ・ビザールですが、イギリスを感じさせるのはムーンライダーズの由縁でしょうか。歌心に溢れながらもそのアレンジの妙技に魅了されてしまいます。ムーンライダーズ健在を誇示するような90年代の名盤です。

ニットキャップマン

僕は負けそうだ

[20091125]

ムーンライダーズの夜ムーンライダーズの夜
(1995/12/01)
ムーンライダーズ

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メンバーの武川雅寛がハイジャックにあったという事件がありました。そして見事生還した事を祝ったアルバムです。もしあのまま帰らぬ人となっていたらバンドの存続に関わるくらいの危機的状況だった為に、全員の結束がより強固となっていきます。アルバムの前半はその状況が歌われています。

1. プレリュード・トゥ・ハイジャッカー
2. 帰還~ただいま
3. ブルー分のハッピー(アルバム・ヴァージョン)
4. インスタント・シャングリラ
5. まぼろしの街角
6. 永遠のエントランス
7. 渋谷狩猟日記
8. ただぼくがいる
9. 最後の木の実
10. 夜のブティック
11. 黒いシェパード
12. Damn!ムーンライダーズ
13. 冷えたビールがないなんて(インフレアド・レイ・ミックス)

ポップではありますが、かなりシリアスなテーマを扱っており、それでもムーンライダーズらしいひねくれた感覚があります。前作が少しリラックスし過ぎていた分、このアルバムでは多少の緊張とユーモアが同居しています。巷はブリットポップになっていましたが、このアルバムではそれだけではないバラエティに溢れた楽曲が並んでいます。

冷えたビールがないなんてではヴェンチャーズとエスニックが合体したコミカルな曲ですが、こうした遊び心をいつまでも忘れていない所が彼等を現在でも現役ならしめている所だと思います。トータル感はありませんし、つかみ所がない作品ではありますが、この雑多な感じこそがムーンライダーズらしくもあり、未だにファンの心をとらえているのだと思います。

黒いシェパード


冷えたビールがないなんて

[20091124]

A.O.R.A.O.R.
(1999/04/01)
ムーンライダーズ

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A.O.R.と書いてアダルト・オンリー・ロックンロールと読ませるアルバムですが、オープニングの幸せの洪水の前ではバラードで、やはりアダルト・オリエンテッド・ロックなのかと思わせます。そしてその全貌はというとイギリスで起こったブリットポップがやっとムーンライダーズに追いついて、呼応するようにポップな内容になっています。

1. 幸せの洪水の前で
2. ダイナマイトとクールガイ(アルバム・ミックス)
3. シリコン・ボーイ(アルバム・ヴァージョン)
4. さよならを手に
5. 現代の晩年
6. WOO BABY
7. ONE WAY TO THE HEAVEN
8. レンガの男
9. 無敵の男のホットドッグ
10. 月の爪
11. ダイナマイトとクールガイ(シングル・ヴァージョン)
12. シリコン・ボーイ(シングル・ヴァージョン)
13. YER BLUES

ブリットポップと言ってもビートルズリバイバルではありません。90年代と言う環境でいかに60年代のような親しみやすい曲を創るかと言う事になります。新しさと懐かしさが同居する。それはムーンライダーズの十八番なのであります。しかし、復活第一弾となった前作で、かなり気合いを入れ過ぎていた為か、このアルバムではちょっとリラックスしすぎる感じがあります。悪く言うと気が抜けています。

ポップなムーンライダーズと言う事は良いのですが、ドキッとするような旋律がこないのです。その分聴きやすいのかもしれませんが、物足りなくもあります。たまにはこういうのもありかもしれませんが、背水の陣で臨んだ復活後の作品としては納得出来ません。周りがあまりにもムーンライダーズに追いついていたからなのか、逆に彼等は冷めてしまったのかもしれません。もう一工夫欲しい作品でした。

ダイナマイトとクールガイ

[20091123]

最後の晩餐最後の晩餐
(1999/04/01)
ムーンライダーズ

商品詳細を見る


5年間の活動停止から復活したアルバムです。その間にソロ活動やプロデュース活動していたメンバーの音楽的な幅も広がっていて、それを一つにまとめようと苦心して制作されました。鈴木慶一のボーカルがはずれ気味になっている事を心配したメンバー達は出来るだけ自分達で歌うように心がけています。

1. Who’s gonna cry?
2. Who’s gonna die first?
3. 涙は悲しさだけで,出来てるんじゃない
4. Come sta,Tokyo
5. 犬の帰宅
6. 幸せな野獣
7. ガラスの虹
8. プラトーの日々
9. Highland
10. はい!はい!はい!はい!
11. 10時間
12. Christ,Who’s gonna die and cry?

鈴木慶一は病み上がりと言う事で、コンセプト的にコーラスが繰り返させるWho’s gonna die firstは誰が一番先に死ぬのかと言う初老の思いが歌われています。最後の晩餐と言うタイトルからも分かるように、これが最後かもしれないと言う意識でこれからは活動しようと言う意思が伺えます。この頃から鈴木慶一とXTCのアンディーパートリッジとの交遊が始まっており、アンディーがこのアルバムには参加してイギリスなまりの英語でメンバー紹介をしています。

時代が90年代に入っており、テクノと言うよりもハウスなアレンジをやったり、ビートルズのような曲をやったり、室内楽で中期ビートルズの感じを出したり、白井良明はブライアンメイのようなギターを弾いています。ディジュリドゥのような民族楽器を使ったりと、民族音楽的な旋律も目立ちます。サイケデリックリヴァイバルなデジタルロックアルバムとも言えます。曲調はポップでアマチュアアカデミーのような完成度があります。雑多な感じですが、その混沌とした感じが心地良い名盤です。この時代でもまだブリットポップは始まる前くらいですから、かなり斬新な感性も健在です。

Who’s gonna die first

涙は悲しさだけで,出来てるんじゃない

Come sta,Tokyo
⇒ 続きを読む

[20091123]

DON’T TRUST OVER THIRTY(紙)DON’T TRUST OVER THIRTY(紙)
(2003/02/19)
ムーンライダーズ

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許容範囲内でどれだけやりたい事が出来るかと言う事に挑戦したアルバムです。それはポップスという定義の中でどこまでやれるのかと言う実験的な試みだったのですが、出来上がった作品はポップス以外のなにものでもないポップ精神に溢れる作品に仕上がりました。

1. クリニカ
2. 9月の海はクラゲの海
3. 超C調
4. だるい人
5. マニアの受難
6. ドント・トラスト・エニワン・オーヴァー30
7. ボクハナク
8. ア・フローズン・ガール,ア・ボーイ・イン・ラヴ
9. 何だ?このユーウツは!!

ポップスの限界と言うものにはほとんどのアーティストが挑んでいるテーマであり、高四t亜試みはそんなに新しくは感じられないものになったと言う印象があります。たとえば音頭のようなリズムのだるい人は既にコステロがコステロ音頭でやっている事で、岡林信康や友川かずきもやっています。しかし、ムーンライダーズらしさでは仕上がっています。ゲストミュージシャンも多く使用して豪華なサウンドに仕上げていますが、完成度ではアマチュアアカデミーには及びません。

これは良質なポップアルバムであり、アヴァンギャルドを期待すると物足りないかもしれません。しかしムーンライダーズにしか創れないそのポップスはファンにとってはたまらないものに仕上がっています。この後、鈴木慶一の耳などの病気により5年間の活動停止状態に入ります。解散もつぶやかれるほど危機感もあったのですが、その停止期間はこれまでの若気の至りを取り除いた熟練のバンドへと成長させる期間でもありました。

だるい人

マニアの受難

何だ?このユーウツは!!
⇒ 続きを読む

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